ミニマリストにおけるファッションの”道標”はどこにあるのでしょうか?
ミニマリストというと、度々「服が少ない…」「オシャレより機能性…」「白と黒のワンパターン…」という問題に直面します。
そして、自分自身もそんな服たちに「飽き」を感じるのも正直な現実ではないでしょうか?
しかし、そんな状況でも確信を持って、「ミニマリスト」としてのファッションを確立し、堂々と着こなしていくためにも…今日は、ミニマリスト視点の「オシャレ」について言語化してみたいと思います。
ミニマリストが発見した「美」の本質とは?
そもそも、「美」というものは、単なる見た目の飾りではありません。古来、日本人が尊んできた「美」とは、自然の摂理に適い、用を満たすなかに自ずから現れるものでありました。すなわち、「機能美」とは、無駄を排し、あるべき形に徹したとき、そこに自然に立ち現れる、美しさのことです。
たとえば、日本刀を見てください。あれは、ただ人を魅了するために作られたものではありません。敵を一刀のもとに断つという厳粛な役割を担うため、極限まで無駄を削ぎ落とした機能の追求の結果、あの独特の流麗な美を纏ったのです。しかもその美は、どこか気品をたたえ、ただものを斬る道具以上の存在感を放っています。
服も同じで、本来は何かの目的を満たすために、造られ、進化を重ねてきた歴史があります。
つまりは、「ミニマリスト」がファッションに見出すべきオシャレは「機能美」です。
ファッションとしてのアークテリクス、機能から生まれる“真の格好良さ”
現代ファッションのなかで注目を集めている「アークテリクス」というブランドについて、「機能美」という視点から考えてみたいと思います。
アークテリクスというと、本来はカナダ発祥のアウトドアブランドであって、極限環境に耐えるべく、精緻に設計されたウェアやギアを世に送り出してきました。その製品群は、厳寒の雪山や、過酷な自然環境を生き抜くために、必要不可欠な性能を有しています。たとえば、防水性、通気性、耐久性、軽量性…これらすべてにおいて、機能の追求が徹底されているのです。
この「徹底した機能の追求」こそ、まさに「機能美」の本質です。
つまり、アークテリクスの製品は、もともと見た目の格好よさを目的に作られたわけではない。人間が自然の脅威に直面したときに、身を守り、生を全うするために、徹底して合理性を突き詰めた結果、そこに自然と「美しさ」が立ち現れたのです。
ところが、近年では、このアークテリクスが、いわゆる「ファッション」として、都市生活者たちの間でも高く支持されるようになりました。本来は極地での生存のための機能を備えたウェアが、都会の街角を行き交う人々の装いとして用いられている。この現象を、単なる流行だと一笑に付すべきではない、と私は考えます。
なぜなら、人間の審美眼は、根源的に「機能美」に惹かれる性質を持っているからです。無駄を削ぎ落とし、あるべき形に昇華されたものを、私たちの心は無意識に「美しい」と感じ取るのです。たとえそれが本来の用途とは異なる文脈であっても、その本質的な美しさは変わらない。むしろ、現代都市において、無秩序な情報や物質に囲まれた人々が、無意識に「本物」を求める心の現れなのかもしれません。
皆さんもどうか、見せかけに惑わされることなく、真に機能するもの、真に役立つものを見極め、その中に秘められた「機能美」を感じ取る心を養っていただきたいと思います。
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